スタッフブログ

2010年10月20日 12:26 AM

「梵語 般若心経」尺八レコーディング私記Ⅱ 文章:大尾圭司

以下は、ギター、インド楽器シタールと共に、尺八音をヴァージョンごとに散りばめていただいた当日の収録記です。

 今回企画のスタンスが日中印言語の合作にあり、その背景音として、日本では伝統楽器尺八が選ばれた。
“仏教との係わりの深い尺八で、般若心経を自由に吹いていただき、尺八の持つ音色を多くの方々に伝えて欲しい” といった趣旨の依頼を真言密教僧(大阪・参学寺橋本住持)から受けた。確かに尺八は江戸期の「虚無僧」で知られているように、禅宗の流れを汲む修行僧の法器であった。ただ、この超有名な経典を、現代の尺八で誰かが奏したという話しは聞いたことがない。 
それを海外にも発信したいと聞かされ、私ごときが試みるのは空恐ろしく、一旦、「プロの尺八演奏家に頼んでみては」と辞退した経緯がある。
 ところが、次のような理由から私を執拗に情熱的に説得し始めた。
 先ず、私はヨーガをインドから日本に初めて紹介し、その普及活動に生涯を献じた佐保田鶴治博士(インド哲学・宗教学)を祖師とするヨーガ道場に10年近く通っていたことがある。この僧も、時期は異なるが会の一員であったことを後で知った。
 その間、ヨーガ講師取得の条件の1つに「観音行」と称して、千日間休みなくヨーガを続けるという、いわば、比叡山の千日回峰行の凡夫版のようなことに挑戦した経験が両者にあった。要は、その観音行のプログラムにある「般若心経」の読誦が最大の理由と言う。
 また、そんな時期に祖師の13回忌法要を迎え、ブータン、インドを旅する機会があった。そこでも、仏陀ゆかりの各寺院において般若心経を唱和しながら巡礼したことにもあった。
 僧との機縁は、数年参加が途絶えていた当ヨーガの全国大会での出会いにある。以来この僧とは古典本曲尺八を伝承する関係にも発展した。
このような関係をきっかけに、今回CD作成の基本理念に叶った者として推されることになった。 続く・・・。

トラックバックURL

この記事に関するコメント

(公開されません)