ごあいさつ

ごあいさつ

初めて梵語(サンスクリット語)般若心経の旋律に出会ったときに衝撃が走りました。「これはいったいなんなんだ」今まで聞いたこともないメロディでした。「これがお経なのか?」まるで音楽を聴いているようでした。しかも、なぜか心が癒されるような感覚が湧き上がってきました。「このお経を唱えたい。何が何でも唱えたい」と思いました。しかし、外国語であり、古代インド言語であるサンスクリット語の発音は難解でした。ところが、「求めよさらば与えられん。たたけよ、さらば開かれん」ということが本当に実現いたしました。

ある会合でサンスクリット語の研究者と出会ったのです。その方が長谷川澄夫先生でした。早速、梵語般若心経のテープを持って長谷川先生のオフィスに行き、ヒンディ語なまりのインド人が唱えた梵語般若心経を聴いていただきました。発音を正しいサンスクリット語になおしていただき、特訓しました。改良に改良を重ね今の参学寺流梵語般若心経ができました。

4月12日の私の誕生日に同じ誕生日の絶対音感をもった矢島匡子さんと巡り合い、楽譜を作成していただきました。そして、矢島さんの上司の㈱CTU社長の塩間良典さんと「梵語般若心経CD」を制作する運びとなりました。宇宙のアレンジメントをヒシヒシと感じます。

日本語私訳、漢文、サンスクリット語の日中印の三カ国語でのCD化は初めての試みではないでしょうか。梵語般若心経のアレンジ曲女性ヴォーカルヴァージョン、インド音楽のアレンジヴァージョン、尺八BGM、虚無僧本曲尺八「虚空」、サンスクリット語のマントラ・陀羅尼も収録いたしました。盛沢山なCDが誕生いたしました。

表紙の題字は、私の書道の師である世界書道グランプリ受賞者の近藤朱鳳先生に書いていただきました。梵語般若心経の尺八による伴奏と「虚空」の独奏は、本曲尺八の師、大尾圭司先生にお願いいたしました。今までの、不思議なご縁の集大成でできたCDです。一人でもたくさんの方々に聴いていただき、「般若心経」の原典である梵語般若心経の素晴らしさをお伝えできましたら、仏弟子として身に余る光栄なことであり幸甚です。合掌。

2010年9月吉日     参学寺住持 橋本法明拝